職業野球を追いかけて

引退・戦力外・自由契約になったプロ野球選手を紹介したり、トレードやドラフトなどの各種データを掲載するブログです。

豪速球投手が二軍で初勝利 どこか憎めない右腕のこれから

がんばれ!ナカツカくん!?

 『がんばれ!!タブチくん!!』という漫画がある。

 いしいひさいち氏が描いたこの漫画は、現在解説者を務める田淵幸一氏をモデルにしたキャラクター「タブチくん」が主人公を務めるコメディだ。

 西武のドラフト2位ルーキー、中塚駿太を見ていると「タブチくん」を思い出す。身長191センチ、体重103キロの大きな体型。どこかのんびりした憎めない性格。しかし誰にも負けないパワーを持っている。(もっともタブチくんの方は活躍するシーンがあまり描かれていなかったが)

 中塚が持つ誰にも負けない武器。それは最速157キロのストレートだ。高校時代からそれなりに球が速く140キロを超えていたようだが、大学に入ってさらに球速が伸びた。

 制球など荒い部分もあったが、それでもドラフト2位で指名を受けた。類い稀な速さを持つストレートがスカウトの心を射止めたのだろう。

溢れ出るロマン

 入団後は新人自主トレのランニングでダウンしたり、インフルエンザにかかったりとこれまた話題を呼んだ。

 その後二軍初登板は5月4日と遅れたものの、24日にはロッテ二軍を相手に3回を投げて無失点。二軍ではあるが、公式戦初勝利を挙げた。

 これで二軍通算成績は3試合で1勝0敗、防御率0.00になった。6回を投げて奪三振3と、そこまで三振を奪えてはいないものの、力のあるストレートで相手打者を抑え込んだ。

 バットに当たっても詰まった当たりしか飛ばない。これでさらに三振を奪える投手になったら…。そんな想像をするだけでワクワクしてしまう。

 もちろんそこまで順調に育つかどうかはわからない。制球を意識して投球内容が変わることもあるだろう。しかし、それでも大物投手への成長に期待し、”ロマン”を感じてしまう。

 既に2016年ドラフトの同期は、高卒入団の今井達也と鈴木将平以外は一軍に昇格している。しかし焦ることはない。じっくりと育っていってほしい。主役は遅れてやって来るものなのだから。